元外資系企業の秘書が伝授する「英語の電話」をなんとか乗り切る方法!
赤点から英検1級に合格した、英語教材オタクの「あねご」です。
英会話学校の講師、外資系企業の社内通訳・翻訳の経験を経て、現在は英語教材の企画・制作に携わっています。
これまでのキャリアの中で、私は外資系企業で役員秘書としてトータルで5年間、日常的に「ビジネス英語」を使って働いてきました。
秘書時代には、役員のスピーチを通訳したり、海外の客先にリコールのお詫びに行ったりと、とにかく冷や汗をかく場面をたくさん経験してきました。そんな私が、「ビジネス英語」の中で一番手強いと思っているのは、「英語の電話対応」です。
近年はメールでのやり取りが圧倒的に増えたとはいえ、ビジネスの場面で「英語の電話対応」は決してなくなることはないでしょう。というわけで、今回のテーマはこちらです。
「英語の電話対応」をなんとか乗り切る方法
私が秘書時代に練り上げた、英語の電話対応の秘策を、余す所なくお伝えします!
「英語の電話対応」が難しい理由
私がこれまで勤めた会社は、現在の職場を含めて5社になりますが、そのうち3社が外資系企業での秘書業務でした。
外資系秘書のポジションが担う職務は、とにかく多岐にわたります。
- 外国の方が来社した際の会議通訳、工場案内、会食での通訳
- 海外からの電話やオンラインでのインタビュー通訳
- 海外出張にアテンドして行う通訳
- 社外文書の翻訳
- 英文レター作成
- 英文メール対応
- 社員への英会話教育
まさに「英語のなんでも屋」です。他部署からも毎日のように英語関連の助けを求めて、たくさんの社員が秘書室を訪れるのですが、中でもダントツの一位は「英語の電話に出てくれませんか?」でした。
まさか、私が一番苦手としていたのが、この「英語の電話対応」だったなんて、誰も想像していなかったと思います。

でもさ、毎日英語で通訳や翻訳をしているんだから、英語の電話対応くらい楽勝なんじゃないの?

みんなもそう思っていたと思うけど、英語ができても「英語の電話対応」って本当に難しいんだよ。

え、なんで?

それはね・・・
- 会話のテーマが事前に予測できない。
- 英語圏以外の国からも英語でかかってくるため、聞き取りにくい場合も多い(英語ではない別の言語に聞こえることも)。
- メールと違って文字が見えないうえに、即座に返答しないといけないため、知らない単語や表現を調べている余裕がない。
- 相手の電話番号しかわからないケースでは、切ったあとで確認事項や訂正事項があった場合、電話を掛け直すしか方法がない。

そう言われてみると、なんか「英語の電話対応」って、難易度高いんだね。
事前に「テーマ」も「相手」もわかる『通訳』よりも、ある意味ハードルが高いと私は思っています。
「英語の電話対応」をなんとか乗り切る方法
いくら苦手だといっても、「英語の電話」は、私たちの準備が整うのを待ってくれません。
私はポジション的に、毎日「英語の電話」を取らざるを得ない状況にあったため、苦手を克服する方法を日々試行錯誤し、さまざまに工夫を凝らしました。
ここで、私が秘書時代に工夫した「英語の電話を乗り切る方法」をご紹介します。
- わからない単語があったら、スペルを確認する!
- 知らない単語が聞こえたら、即座にその単語のスペルを尋ねてみましょう。
- How do you spell “ほにゃらら”?
「”ほにゃらら”のスペルを教えてください」
- How do you spell “ほにゃらら”?
- 知らない単語が聞こえたら、即座にその単語のスペルを尋ねてみましょう。
- スペルを言われてもわからなかったら、言い換えてもらう!
- スペルを聞いてもわからなかったら、正直に伝えて、別の言い方をしてもらいましょう。
- I’m afraid I don’t know what it means. Could you rephrase that?
「申し訳ありませんが、その言葉の意味がわかりません。別の言葉に言い換えていただけますか?」
- I’m afraid I don’t know what it means. Could you rephrase that?
- スペルを聞いてもわからなかったら、正直に伝えて、別の言い方をしてもらいましょう。
- なんとなく意味がわかったなら、別の言葉で聞き返す!
- 単語はわからなかったけれど、なんとなく意味が推測できた場合は、別の言葉で聞き返しましょう!
- Do you mean (別の言葉)by that?
「それは(別の言葉)という意味でしょうか?」
- Do you mean (別の言葉)by that?
- 単語はわからなかったけれど、なんとなく意味が推測できた場合は、別の言葉で聞き返しましょう!
- 意味がわからなければ、ストレートに確認する!
- 「それはどういう意味ですか?」とストレートに聞いてしまいましょう!
- What do you mean by that?
「それはどういう意味ですか?」
※ただし、「どうしてそんなことを言うの?」という怒りを含む意味でも使われる表現のため、使う際には、声のトーンに注意しましょう。
- What do you mean by that?
- 「それはどういう意味ですか?」とストレートに聞いてしまいましょう!
- こちらの発音が伝わっていないかも?
- どうやらこちらの言った言葉が相手に伝わっていないと思ったら、伝わっていないであろう単語をスペルアウトして伝えます。
- I said “quote”, q-u-o-t-e.
「私は”quote”と言いました。綴りは q-u-o-t-eです」
私はこの方法を、電話以外の場面でも頻繁に使っています。
- I said “quote”, q-u-o-t-e.
- どうやらこちらの言った言葉が相手に伝わっていないと思ったら、伝わっていないであろう単語をスペルアウトして伝えます。
- こちらのメールアドレスを伝えて、内容をメールで送信してもらう!
- アポの日時や詳細を確認する必要がある内容の場合、日本語でも口頭だけでなくメールで連絡し合うと思いますが、それと同じことを英語でもした方が絶対にいいです。私はこうすることで、英語の電話でのミスや誤解を防げていると思っています。
- アポの日時や詳細を確認する必要がある内容の場合、日本語でも口頭だけでなくメールで連絡し合うと思いますが、それと同じことを英語でもした方が絶対にいいです。私はこうすることで、英語の電話でのミスや誤解を防げていると思っています。
- 番号とスペルの確認の仕方を練習しておく!
- 相手の名前や電話番号を控える、こちらのメールアドレスを伝えるといったときは、必ず復唱するようにしましょう。逆の場合は、相手にも復唱してもらいましょう。
- Let me repeat your number. It’s (電話番号). Is that correct?
「番号を復唱させていただきます。(電話番号)。お間違いないでしょうか。」 - Could you repeat my email address?
「私のメールアドレスを復唱していただけますか?」
- Let me repeat your number. It’s (電話番号). Is that correct?
- 相手の名前や電話番号を控える、こちらのメールアドレスを伝えるといったときは、必ず復唱するようにしましょう。逆の場合は、相手にも復唱してもらいましょう。

基本中の基本じゃね?

その「基本」を押さえることが大切なの!英語の電話表現を磨くのは、それからで十分です。

「聞こえたふり」や「わかったふり」をしないで、ていねいに対応するってことかぁ。

その通り!さすが、我が娘!

しょ、精進します・・・
「英語の電話対応」究極の秘策!
どれだけ事前に練習しておいても、実際に電話を取ると、パニックになったり、思い通りに会話が進行しない場面に必ず直面します。
そんな状況に備えて、私がたどり着いた「英語の電話の究極の秘策」がこちら!
できるだけ早い段階でメールに切り替える!

え?それだけ?

そうよ。この秘策で、どれだけの局面を乗り越えてきたことか。。。
アポにしても、営業にしても、メールで概要を送ってもらえば、それ以降はメールでやり取り可能なケースが意外に多いものです。
母国語が違う者同士、聞き間違いや言い間違いは付きもの。目で見て確認することで、一気に問題解消です!
そのためにも、今回ご紹介した「電話対応を乗り切る方法」を使って、メールアドレスを相手に早めに伝えてしまいましょう!
メールアドレスを伝えるにあたって、「スペルを正しく伝える方法」を身に付けたい方は、是非こちらの記事もご覧ください。

さいごに
英語の電話に慣れてくると、「この件ならメールでOK」や「この件は電話の方が」のように、内容によって、メールに切り替えた方がよいか、電話でがんばって対応した方がよいかが見えてくると思います。
それまでは、
- わかったふりをしないで、ていねいに確認する
- 早い段階で「メール」に切り替える
この2点を念頭に置いてがんばってみてください!
英語の電話も「習うより慣れろ」です。英語の電話で困っている人が社内にいたら、「私、練習したいんで!」と電話応対を買って出てみてはいかがでしょうか。


